【英語】仮定法過去"were"の謎
"If I were in your position, ~"
「そこは"was"であれよ」と仮定法過去の"were"にキレているそこのあなた。
直説法過去で"was"を用いるところに仮定法過去で"were"が使われる理由を見てみよう。
前提
仮定法過去では、主節に副詞節とずれた時制である過去形を用いることで、現実と距離を置いている。
"If I were you, I would not work in the company."
「もし私があなたなら、その会社では働かないだろう。」
(とされているが、この説明は後世の人間の推測に過ぎない。あくまでこれは覚え方・感覚の掴み方と捉えるべき。)
古英語から探る
古英語の「接続法過去」が現代英語の「仮定法過去・過去完了」に当たる(そもそも「仮定法」は英語における学校文法での呼称)。
ここで、be動詞に当たる古英語"bēon"と現代英語"be"の屈折を見てみよう。
| 時制 | 法 | 人称 | 古英語 "bēon" | 現代英語 "be" |
|---|---|---|---|---|
| 過去 | 直説法 | 1人称単数 | wæs | was |
| 2人称単数 | wǣre | were | ||
| 3人称単数 | wæs | was | ||
| 複数 | wǣron | were | ||
| 接続法 | 1人称単数 | wǣre | were | |
| 2人称単数 | wǣre | were | ||
| 3人称単数 | wǣre | were | ||
| 複数 | wǣren | were |
そもそも直説法と接続系では屈折が異なり、古英語"bēon"は接続法過去の単数では全ての人称で"wǣre"に屈折することがわかる。 これがそのまま現代英語"be"に残っているということらしい。
ただ、記述文法的には"was"も許容され、口語では"If I was ~"などもよく聞かれるそう。